昨年4月、1年生の教室に「曲がり鉄棒」(逆上がり練習鉄棒「できるクン」)をおき、自由に楽しませておりました。折りたたみの鉄棒であり、場所もそう取らないところから、教室内に設置するのには最適でした。何よりもいつも身近なところにあるというのが最適な環境であったのではないかと思います。
当初は13名中4名だけができていました。体育では、逆上がりと言えばすぐ逆上がりの指導に入りやすいのですが、常時設置していると言うことで、子どもたちは逆上がりより他の遊びで鉄棒に親しんでいったように思います。足だけかけてぶらさがったり、ぶらぶらと揺れてみたり、もちろん友だちをまねて逆上がりを練習してみたり・・・。とにかく強制は全くしませんでした。
しかし、それでもいつしか逆上がりができる子どもたちが少しずつ増えていきました。毎月一人二人の子どもができるようになり、12月末には二人の子どもを残して11名の子どもができるようになっていました。残りの二人はかなり厳しく、3学期どう指導しようかと思いながら冬休みに入りました。
ところが、その中の一人は鉄棒をお家に設置してもらい、お休みの間に一生懸命に努力していたのです。そして、ついに学校でも逆上がりができるようになりました。
残りは一人です。しかし不思議なことに、全く突然に、教師も意表をつかれたのですが、先日、逆上がりができたのです。言葉をまったく話せなかった幼児が、ある日突然に発語するのと同様に、逆上がりのイメージをたっぷりため込んで、それが爆発的に出たのでしょう。不思議なことです。その結果、1月末を以って13名全員ができました。
今後も学校体育の充実のためにご尽力頂きますようにお願いいたします。
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